年収800万円を本気で目指す英語道場

英語で本業の収入を上げる、もしくは副収入も併せて年収800万円を目指すために、英語通訳者の学習メソッドを用いて、本気で英語力を上げたい人の為の英語道場です。

英語で英語を理解する際のメリットデメリット 英語脳は本当にあるか?

英語で英語を理解するってのが昔から英語教育業界では人気みたいです。

 

 

「英語は英語で学ばないとおかしいダロウ!」厚切りジェイソンが英語脳の作り方を教えます - ENGLISH JOURNAL ONLINE

ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400  2016/12/12

厚切りジェイソンが教える英語脳の作り方

 

「日本語と英語の間には、一言で言いかえられるものなんてない」とジェイソンさん。英語圏と日本では生活も文化もちがい、語彙のニュアンスに微妙な差があるのは当たり前。それを別の言語で言いかえることこそが、ナンセンスなのかもしれません。

ジェイソンさんが提唱するのは、「英語は英語で考える」というスタイル。「赤ちゃんのころ、日本語を“暗記”したか?“経験”ダロウ!」その通りですね。

彼も日本語をマスターするときは、パソコンやスマホの設定を日本語表示に変えたり、日本語のドラマを見たりして生活に日本語を取り入れ、「日本語で考える」スタイルを実践していたそう。それであんなに日本語を話せるようになったのだから、このやり方には説得力がありますよね。

 

 

 

英語で英語を理解する際のメリットは主に2点

 ①スピードがとにかく上がる

「英語を英語で理解する」ので日本語に逐一訳すのに比べて処理速度が高くなり、速読力・速聴力が上がり、特に英会話においてスピーキングの瞬発力が高まる。

 

厚切りジェイソンも教える英語脳の作り方(#924) | 原田 佳枝(英語コーチ)

英語脳とは・・・
日本語を介さず英語は英語で考えること

で、英語脳を身につけると

 

英会話の時に

パッと英語が出てくる

ようになります!

 

②英語の細かいニュアンスを日本語に訳すことで英語の持つイメージを損なわずに理解できる

(つまり日本語に訳すことで英語の細かいニュアンスが失われる)

厚切りジェイソンが教える英語脳の作り方 – 成瀬東京英語村

ジョイソンさんは、英語は英語で学ばないとおかしいだろう!といっています。

これは、英語の単語をすぐに日本語で置き換えて意味を把握すると、ニュアンスが違っていたり、もっと違う意味がたくさんあるのに、一つの意味しか知らないために、正しい使い方ができなかったりすることがあるということだと思います。

この本の中では、名詞、形容詞、動詞、副詞という分類はあるものの、AからZまで順番に単語を並べて説明をしています。

私がいいなと思ったのは、すごく似ている単語で意味が違うものだとか、使えたら表現の幅が広がるような単語をチョイスして掲載していることです。

最初は、ちょっと難しい単語ばかりだと思っていましたが、どうも全部が必須単語だとだんだんと思えるようになりました。

 

 英語の意味が日本語に訳すことで意味が失われる例

 

英語convinceとpersuadeの違いと使い分け|英単語使い分け講座 - 英語の杜

convince : 誰かに何かが事実だと信じさせること(納得させる)persuade : 誰かに行動を決断させるためにそれをした方が良いという理由を与えて説得すること(説得する)また、「persuade」は目的語の行動が伴いますが、「convince」は目的語の行動とは関係がありません。

また、「convince」させるために「persuade」するというように捉えることもできますので、使い方によっては以下のような違いがでます。

I convinced my father to raise someone's allowance.
私は父親にお小遣いを上げるよう納得させました。
父親はすでに納得し、承諾した。

I persuaded my father to raise someone's allowance.
私は父親にお小遣いを上げるよう説得しました。
父親はまだ納得していない、説得途中であるという状態。

 

 ぶっちゃけこれに関しては、逆に日本語で新語を学ぶように、一つ一つ覚えるしかないと思いますが、日本語に訳しながら理解すると起こりやすいのは確かです。

 

オススメは→イメージと語源でよくわかる 似ている英単語使い分けBOOK – 2016/7/22

 

さらに言えば一々単語を日本語に訳さなければ、多義語に出会った際に、その単語の別の意味で理解してしまうことを防げるでしょうか??

 例えば stain on wood だと木の染み、汚れの意味ですが、 wood stain は木用のペンキ(着色剤)です。 

 

 これはTOEICで業者の注文書がReading問題で出題され、見事にwood stainを木の染みだと勘違いし、業者の注文書に「木の染み?」なんだこれはと見事に勘違いさせられました。

 多義語が持つ単語の意味を知らなければ意味がない

 ただし、そもそもこのように多義語が持つ単語の意味を知らなければ(この場合、そもそもstainに染料、着色剤の意味を知らなければ)意味がないです。

wood of stain だと、(ネィティブに確認しないと断定はできませんが)、木に着いた汚れとも取れるし、塗布した木の塗料とも取れるようです。

stain の意味は英英辞典でも三つ載っています。

stain  in American English

NOUN 
6. a discoloration, streak, or spot resulting from staining
7. a moral blemish; dishonor; guilt; taint  

     a stain on one's reputation
8. a substance used to impart color in staining; specif.,
     a. a dye or pigment in solution, esp. one that penetrates a wood surface
     b. a dye used to stain material for microscopic study


Webster’s New World College Dictionary, 4th Edition. Copyright © 2010 by Houghton Mifflin Harcourt. All rights reserved.

 

 

英語を英語で理解しない際のデメリット 英会話ができない

僕がこの「日本語介在方式」に賛同できないのは、反射的に言葉が出てくるようにならないというデメリットがあまりに大きいからです。中学・高校ででは合計840時間も日本語での英語学習をしますが、日本人は一向に話せるようになりません。840時間といえば、社会人が5ヶ月半ほど働くのと同じ時間数です。また、さらにこの840時間は授業時間のみですから、受験勉強などを入れれば、少なくとも1000〜1500時間は勉強しているはずです。それでもスムーズに話せるようにならない。これがすべてを雄弁に物語っています。

ただ、一部にはこの学習方法で流暢に喋れるようになった方も現実に何人も知っているので、この学習方法を全否定するつもりはありません。ただ日本語を介在して覚える場合には、あとで日本語を抜く作業が発生することをぜひ覚えておいてください。そしてこれが、どうしてなかなか厄介なのです。

 

 英語で英語を理解することは英語試験でも有効か?

ただし、一概に英語を英語のままにで理解することが、必ずしも良いとはいえません。


よって、英語が本当に堪能な外交官でも、本当に大事な交渉の場では通訳を雇ったりすることが多いです(この場合は注意資源も問題になってきますので厳密には違うかも)

 ただし、日本語と結びついている意味記憶エピソード記憶が利用できなくなるというハンデを背負うことになるので、学生の大学受験本番では止めるべきです。

 

英語脳を身に付けるには

恐らく、英語力が一定以上ある状況(意味の知らない単語が極端に少なく、文法構造への習熟も読解十分な場合)で多読することで、英語脳を手に入れることはできると思います。

【英語脳】を作るには「多読」が一番?英語脳を手に入れるための英語学習法

 

ご自身も独学で英語脳を手に入れた遠藤氏が提唱する遠藤学習法(遠藤メソッド)では、英語脳を手に入れるためのステップを①発音の矯正→②ヒアリングと語彙の増強→③多読の3つに分けています。

 

遠藤氏は、言語係数1になるまでは、目安として毎日2時間を5年くらい続けることが必要だと説いています。時間にして3500時間。この数字を聞いて、唖然とする方もいるかと思いますが、言語習得は甘いものではありません。地道な努力しかそれを達成する方法はありません。

 

同時通訳のプロの教授がインタビューで、女生徒にどうすれば同時通訳ができるようになるかと聞かれて、英語でも日本語でもその事柄について一時間以上両言語で語れるようになれば、同時通訳ができるようになる。(両言語で)徹底的に勉強しなさいと女生徒に言ったら絶句されたという記事を大学の同時通訳の授業で昔読みました。